【金武校】理学療法士が旧盆と方言紹介♫
ハイサイ・グスーヨー・チューウ・ウガナビラ。理学療法学科ヤイビーシガ、チューヤ、ウチナーウトーティ、テーシチナ行事「しちぐゎち」ヌクトゥ、カンギーティ・インジャビラヤーサイ。
理学療法学科には方言が上手な教員もいます。勉強と方言については何でも聞きにきてください!
「しちぐゎち」は旧盆の事を指し、沖縄で最も重要なイベントの一つとされています。本土で呼ばれている「お盆」とは違い、沖縄独特の伝統が詰まったイベントとされています。今一度「しちぐゎち」について確認をしておきたいところです。まず旧盆とされている点においてですが、沖縄のさまざまなイベントは旧暦で行うことがほとんどです。
「しちぐゎち」は旧暦の7月13日から15日の期間で行うのが一般的です。旧盆中は会社や学校、商業店なども休みになる事があります。「しちぐゎち」は旧暦の7月7日の七夕のお墓参りに家族でお墓を掃除する事から始まります。その時に「ご先祖様」へお盆が近づいている事を案内します。それでは「しちぐゎち」の3日間の流れについてふれていきたいと思います。
➀初日「ウンケー」 ご先祖様を自宅に迎える行事。お墓から自宅の仏壇へご先祖様の魂をお迎えする日。朝からお迎えの準備。お仏壇の掃除⇒※お供え物の用意⇒(夜)門前で灯を灯し、線香「ヒラウコー」を焚いて出迎えます⇒仏前にて3日間のおもてなしをする旨を伝え「ゆっくりしてください」と案内します。
ご先祖様と一緒に「ウンケージューシー」を頂きます。
※「グーサンウージ」:ご先祖様が杖にするためのサトウキビ。
➁中日「ナカヌヒー」位牌を持たない家の者が位牌のある親族の家を回り、お中元を届ける日。この日は、位牌のある長男本家はお客様をお迎えするために家で待機。それ以外の親族は親戚回りをします。
昼食にソーメン汁、夕食は煮物などを食べる風習があり、訪れた親戚にも振る舞われる。
➂最終日にして最重要日の「ウークイ」
最も重要な日の一つでもありご先祖様をお見送りする日です。
「ウサンミ」をお供えし、一緒に食べます。夜遅くにご先祖様をゆっくり見送ります。仏壇に「ヒラウコー」を拝し家族皆で手を合わせ感謝の言葉を伝えます。最後は門前でのお見送り。お仏壇の前で家長がウチカビを焚き、お仏壇の酒をかけてご先祖様を天へ送ります。ご先祖様に3日間の感謝を伝え、帰りの無事を祈ります。ウークイ後は後ろ髪を引かれるとして、その日のうちに片付けを済ませ「しちぐゎち」は終了します。
ちなみに、沖縄では夏の風物詩「道ジュネー」があります。先祖供養のために旧盆最終日のウークイに集落を練り歩く行事で、エイサーで太鼓を打ち鳴らしたりして舞い踊りながらご先祖様をお送りします。
アンシェー「ウートート」、ユタサルグトゥ・ウニゲーサビラ。