2021.06.09 (水) ブログ
作業療法士の「障害」のとらえ方とは?
こんにちは!
作業療法学科です。
1年生は入学して3カ月が経ちました。
毎回、盛りだくさんの濃い~講義を受けて、何がなんだかわからない毎日をお過ごしのことと思います(笑)。
みなさんが作業療法士になるための、1つ1つの大切な講義です。一緒にがんばっていきましょうね☆
そこで、今回は作業療法士として仕事をしていくために必要な「障害の捉え方」についてご紹介します。
人は人生という長い旅の途中で、病気になることがあります。中には治りにくい病気により、
日常生活上の「障害」となって支障が出る場合もあります。
病気にかかることによって障害をもってしまった患者さんに対し、
医師よりリハビリテーションの実施を指示されますね。
ひと昔前の障害のとらえ方とは。。。
病気→心身の機能低下→セルフケア能力の低下→社会的に不利な状況になる、という感じでした。
そうなると、患者さんは病院から退院して自宅に戻ったときに生活範囲が狭くなってしまうんですね。
自宅に戻った患者さんは入院中には気がつかなかった様々なバリアに直面することになります。
例えば、玄関の上がり框(かまち)や布団の上げおろしなど、以前は問題ない動作がすごく大変になってしまう。。。
そこで、障害の捉え方は2001年、ICF(障害の国際機能分類)に変わり、個人の生活背景まで考えていきましょう!というところまで捉えることになりました‼
例えば、足を骨折したと仮定します。
病気(足の骨折)→歩行が困難→駅まで行けない、ここから個人の生活背景までを考えると
・家族の送迎が可能か?
・他の公共の乗り物を探す
など、患者さん一人ひとりの環境も視野に入れて支援をしていくのです。
以上、作業療法を行うときの「障害の捉え方」をざっと紹介しましたが、ご理解頂けたでしょうか?
1年生の講義は、たった数ヶ月でここまで踏み込んだ内容になっているのです!
1年生のみなさん、しっかり着いてきてね~応援してるよー♡