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2021.07.30 (金) コラム

理学療法士にはどんな人が向いている?

理学療法士にはどんな人が向いている?

将来の仕事として理学療法士を考えている人は、本当に向いているのかなと不安になることもあると思います。理学療法士の仕事の特徴も含めて、理学療法士に向いている人のお話をします。

 

【理学療法士の仕事は?】

ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対し、基本的動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法、日常生活活動(ADL)を用いてリハビリ治療を行います。

 

【理学療法士の主な仕事内容】

通院や入院している方や、施設に入所されている方に対し、個々に合わせて医学的な視点や、社会的な視点から現在の身体の状況を評価し、リハビリプログラムを作成して個々に応じたリハビリを行います。リハビリの対象となる方は、子どもから高齢者まで、さまざまな病気や事故などにより障害を持たれた方が対象になります。また、これからの高齢化社会に向け、健康で元気に過ごせる時間のための介護予防健康教室などを開催することもあります。

【理学療法士が働くことができる場所】

医療分野:一般病院・診療所・地域医療支援病院・特定機能病院など

福祉分野:老人保健施設、身体障害者施設、知的障害者施設、児童福祉施設など

介護分野:特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、訪問看護、通所サービスなど

障害分野:地域活動支援センターなど

その他:プロスポーツのトレーナーなど(スポーツ分野)

 

【理学療法士に向いている人】

理学療法士の仕事は、さまざまな症状、障害を抱える方と接する仕事です。理学療法士は、それぞれの方が抱える問題を解決し、その方の生活をよりよくするために患者様やそのご家族様に寄り添い、向き合って仕事を行います。

 

多くの仕事から将来を選択する中で理学療法士になってやりがいを感じてもらえるよう「理学療法士に向いている人はどんな人?」参考にしてもらえたらと思います。

 

①人と話すのが好き!!

リハビリの対象となる方は、子どもから高齢者までさまざまです。その中で、患者様一人ひとりの視点に立ってその方の興味や今までの生活背景なども考え、患者様、ご家族様とコミュニケーションを介して信頼関係を深めることが重要です。その為、普段から人と関わることが好きな人は理学療法士の仕事に向いていると思います。

②前向きに明るく対応できる!!

リハビリの対象となる方は、病気や障害で多くの壁を乗り越えていかないといけない方もいます。リハビリを行う中で、期待していたように効果が出ないときや、回復までに時間がかかる場合など、リハビリや自信に対して憤りを感じてしまうことも少なくありません。そんな時に、明るく前向きに患者様に寄り添うことで患者様の励みになり、苦しい場面でも患者様のことを常に考え、ともに乗り越えるという気持ちが大切になります。

 

③忍耐力に自信がある!!

患者様の中にはリハビリに対してやる気をなくし、弱音を吐いてしまう方もいます。

理学療法の効果には、治療後すぐに効果が継続することは少なく、数カ月から数年間かかる場合もあります。その中で患者様の言葉に左右されずに理学療法士の専門知識を生かし、患者様と向き合っていく忍耐力が必要です。

 

④いろんな視点を持っている!!

理学療法を行う上で大切な知識は、医学的な専門知識はもちろんですが、対象者様の立場に立ってその方の求めているもの、求めているものを考えていく力も必要になります。同じ病気の患者様でも一人ひとりの病態や生活背景に合ったリハビリを考えていくことが必要です。患者様やそのご家族様とのコミュニケーションの中で色んな所に目を向けて柔軟に考えられる力があれば、対象者様の質の高い生活をサポートすることができると思います。

 

⑤体力に自信あり!!

理学療法士に限らず、他のリハビリの専門職もそうですが、自身の身体を使って身体を自由に動かせない人や高齢で身体介助が必要な人にリハビリを実施することが基本となります。

体格の差がある方や重度障害の方に対して、歩行練習やベッドや車いすへの乗り移りの練習を行うこともあります。普段から筋トレが好き、ストレッチが好き、という人はその体力を生かせる環境だと思います。

当学院に入学している学生は、運動部出身の学生だけでなく、文化部出身の学生も多く在籍しています。理学療法士を目指す理由はさまざまです。学生によっては養成校での時間を通して「こんな理学療法士になりたい!」という新たな目標ができる学生も多くいます。理学療法士という仕事は、患者様が社会復帰に向けて、前向きに取り組む心境の変化を感じた時に、多くのやりがいを感じる仕事です。理学療法士に向いているタイプのすべてが当てはまる!という方もいれば一部が当てはまる!という方もいると思います。コミュニケーションがもともと苦手だったという学生いましたが、実際に患者様の回復に携わることで新たな自分を見つけたという学生も多くいました。自身がない部分があっても、理学療法士の知識を身に付けていく中で自身のいろんな可能性が見えてくることもあります。将来に向けて悩んでいる方もいるかもしれませんが、将来の仕事として理学療法士という職種を検討している方の参考にしてもらえたら幸いです。

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