2021.08.18 (水) ブログ
沖縄の旧盆~ウートートゥが出来るように!~
皆さんこんにちは。作業療法学科です😊
もうすぐ旧盆ですね。沖縄は旧暦文化なので県外のお盆とはすこし日がずれてますが、お正月や清明祭(シーミー)と並んで、大事な行事のひとつです。
沖縄の旧盆は毎年家族みんなで集まってにぎやかに過ごすのですが、今年はコロナ禍の中、そうはいかなさそう・・・??
私も、お仏壇に手を合わせるために、両親実家へ行き親戚団らんが毎年の恒例です。
この、お仏壇に向かって手を合わせる合掌🙏
これは沖縄の言葉で「ウートートゥ」と言います。祈る対象の神仏への心を込めた呼びかけの言葉で、この言葉の語源は、古語の「安名尊(あなとうと)」だそうで、最高の尊敬の念を表す意味になるようです。
私が以前病院に勤めていた時に、こんな方がいました。
70代の女性。
庭先で転んで手をついたため手首を骨折。手術となり、術後から手首を動かすためのリハビリが始まりました。
その女性は腫れて動かしにくい手をみて、「お盆までに、きれいにウートートゥが出来るようにならないと、かっこ悪い!」と一言。
どうもその年はご主人の初盆だったようで・・・目標は「お盆にしっかり手を合わせてウートートゥできる事」に決定🙌
ただ手のひらを合わせるだけ・・・と思いますが、手首を骨折した後はこの動作も一苦労なのです。まず腫れて伸びにくい指をしっかりのばし、手首をひねって内側へ向け、やや反らせる角度がないと、きれいな合掌の形はとれません。
リハビリを頑張って、見事ちゃんと初盆を迎えることができ、「お父さんを、ちゃんと見送ることが出来たよー。」と、その女性も満足されていました😊
このように、手は何か動作や作業のために使うこと以外にも、相手を敬う表現のためにも使います。
人それぞれ、何かを表現したり作業したり。改めて手の大事さを感じた経験を思い出しました。