2020.09.23 (水) ブログ
【ビジョントレーニングってご存じですか?】
作業療法士が、発達障がいの子供たちの療育で用いる“ビジョントレーニング”について紹介します。
ビジョントレーニングとは40年以上前からアメリカ合衆国で提唱、開発されてきた対象物を見るための眼と手と身体、眼と頭の連動の力を養う訓練のことです。
発達障がいの子どもたちは、運動・学習においてさまざまな課題に直面することがあります。
例えば、“板書の文字をノートにうまくかきとれない(ディスクレシア)” “文字が追えず音読がうまくできない”“縄跳びができない”など運動・学習に困り感を抱える子供たちの中で、目の使い方や視覚情報処理の問題が影響している場合があります。
そのような子供たちに対し、作業療法士はビジョントレーニングを実施する事があります。
数字やキャラクターなどを探しながら眼球を動かす練習、全身運動をしながら目で対象物を捉える練習、また机上でプリント課題を用いて練習するトレーニング(下記)など、子供たちの発達段階、障がい、個性に合わせプログラミングします。
- ほんもの探し
方法:赤線で囲まれた見本の絵とまったく同じ絵が、列ごとに何個あるか指は使わないで、目だけで数え、空欄に記入する。
①いちばん上の列から「左→右」へ横に数えます。
②いちばん右の列から「上→下」へ縦に数えます。
今回なぜ、ビジョントレーニングを紹介したのかというと、アスリートの中でも、運動のパフォーマンスをアップさせるために、ビジョントレーニングを取り入れているからです。
先日、琉リハがFC琉球とパートナーシップ締結をいたしました。
https://www.ryukyu.ac.jp/cms/news/fc琉球%E3%80%80パートナーシップ締結式!!/
プロサッカー選手の間でもスポーツビジョントレーニング(SVT)を自身のトレーニング方法としてブログや動画で紹介しています。
動体視力、どこでボールを受け止めるか、敵や味方の
位置を把握し素早く判断できる力などパフォーマンスの
向上には欠かせないトレーニングになっています。
そして!!9月26日のオープンキャンパスではFC琉球スペシャル企画!第一弾!!として作業療法学科では『集中力アップ~スポーツ現場でも用いられるヴィジョントレーニング~』の学科体験を行います。
サッカー好きの方、そうでない方もトップアスリートが行っているトレーニングを体験しに来ませんか??
https://www.ryukyu.ac.jp/cms/news/fcryukyu-9-26oc/