ブログ・コラム

作業療法は、人の人生を豊かにしたり、楽しみをみつけたり、人を創るものです。

外出を控える自粛ムードの中で、私がしている“作業”についてお話したいと思います。
それは

　　　　手芸、洋裁　　　　　　　　です。

この“作業”との出会いは、精神科デイケアの作業療法士になり3年目の時です。
60代の女性メンバーＳさん（デイケア通所者）が自作の洋服やかばんを持って通所していました。既製品と思うくらい完成度の高いシャツやスカートで、どこで習ったのかを尋ねると、母親から花嫁修業として教えてもらったとのこと。
引きこもり防止と自尊心の向上・自信の回復を目的とした私とＳさんの作業療法が始まりました。Ｓさんの教え方はあまり上手ではなかったのですが、自宅から端切れを持ってきてくれたり、知らぬ間に私の作品を完成させていたり…デイケア通所回数が増加したり…と効果は予想以上でした。
私もそこから、ハンドメイドの世界にはまっていきました。今では、Ｓさんほどの技術はないもののこれくらいなら作れるようになりました。

みなさんも、この自粛ムードの中みつけた自分自身の“作業療法”があれば教えてください。

あとで知ったのですが、Ｓさん、下着もすべて自作のものだったとのこと…。