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2021.07.16 (金) コラム

将来働く現場で「オノマトペ」の達人になろう!

将来働く現場で「オノマトペ」の達人になろう!

皆さんは「オノマトペ」ってご存じですか?

雨がザーザー降るのと、ポツポツ降るのではその表現を聞いただけで雨の量が違うことを瞬時に判断できます。

「オノマトペ」を一言でいうと、様々な状態や動きなどを音で表現した言葉のことなのです。

 

国語の授業で「擬音語」とか「擬態語」として習ったことがあるもしれませんね。

 

あらためて調べてみると語源は古代ギリシャ語にあるようで「onoma(名前)」と「poiein(作る)」が融合して出来たonomatopoiia(オノマトポイーア」に端を発し、英語では「onomatopoeia(オノマトペア)」、フランス語では「onomatopee(オノマトペ)」となったようです。

しかしながら、外国語の「オノマトペ」は動物の鳴き声だったり、教会の鐘の音だったりとごく限られた表現のようで、日本語の「オノマトペ」の豊富さは、他言語に類を見ません。

身近なところで言うと、テレビCMを思い浮かべてみて下さい。

“モチモチとした食感” “サクッとした歯触り”  “ピカピカのトイレ” などなど・・。

私たちの日常に存在する様々な「オノマトペ」から想像を膨らませることが出来る・・ 

  ”モチモチ ”   サクッ”   ”ピカピカ”

 

そうです! 

 

「オノマトペ」は、脳に直接働きかけてイメージを喚起しやすい効果が絶大なのです

誰もが一度は読んだことのある宮沢賢治作品は、オリジナルの「オノマトペ」が溢れかえっています。

中でも群を抜いているのが『風の又三郎』の冒頭シーンです。

 

 どっどど どどうど どどうど どどう 青いくるみも吹きとばせ すっぱいかりんも吹きとばせ どっどど どどうど どどうど どどう❞ 

 

ものすごい勢いで風が吹いている様子が伝わってきます。吹き飛ばされた固いクルミがぶつかってきそうな感じです。

 

このような独特の「オノマトペ」が宮沢賢治の世界観を作り出したと言っても過言ではないでしょうし、「オノマトペ」がもたらす不思議な力を感じるのです。

 

では、いよいよここからが本題です。 

まずは「オノマトペ」を医療の現場でどのように活かすのか・・?!

すぐに思いつくのは、患者さまからの症状を出来るだけ的確に聴き取るための手段です。

『痛み』一つを取ってみても、ハンマーで殴られたようにガンガン痛むのか。痺れるようにジンジン痛むのか。はたまた、時折 電気が走るようにビリッと痛むのか。他にもズキズキキリキリチクチクなどたくさんの表現があります。

”ガンガン? ジンジン? ピリ? ズキズキ? キリキリ チクチク?”

 

 

このような「オノマトペ」を上手に用いて問診することで、患者さま側も

 “きちんと伝わった!” “私の、痛みを理解してくれた!“ 

という安心感と満足感を持って頂けるのではないでしょうか。

 

問診する側も、痛みをより正しく評価できるという大きな利点があります。

  チクッ

治療に至っても然り。

”少しチクッとしますよ“  ”ズーンと重くなる感じがしたら教えてくださいね“ 

など、わかりやすく描写することで不安を減らすことが出来るのです。

 

 

次に保育の現場での「オノマトペ」活用術。

幼い子どもたちにもわかりやすい表現は、ストレートに反応してくれるはずです。

 

“お手々をゴシゴシ洗いましょうね” という声掛けで、小さな手をこすり合わせながら一生懸命に洗うでしょうし、

“お水をゴクゴク飲むんですよ~” のひと声が熱中症対策にもなります。

 

保護者の方に対しても “今日はお友達と喧嘩をして、ずっとシクシク泣いていたんですよ“ と伝達することで、打ちひしがれた悲しい様子が浮かんできます。

お迎えの時に保育士さんからこんな報告を受けたら、思わずぎゅーっと抱きしめたくなりますよね。

     

将来の目標に向かって日々頑張っている琉リハの学生たちはダイヤの原石です。

 

これからもっともっと磨きをかけて、身体の痛みも心の痛みも察知して対処できる人になってほしい・・。私たち琉リハの教職員は日々そんな風に思っています。

言葉では伝えにくい辛さを、いかに理解してあげられるか・・。

琉リハでしっかりと実学を学ぶことで、きっと将来キラキラ輝くセラピスト・保育士・ワーカーとなって活躍してくれることでしょう。

    キラキラ☆

その姿を想像するだけでワクワクしている私です。

 

それでは今日はこのへんで・・・

 

 

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