2021.04.28 (水) ブログ
日常生活活動って??
今回は、対象者様の生活の質の向上を図る上で大切なリハビリテーションの対象の一つである「ADL」についてご紹介します。
「ADL」とは、Activities of Daily Livingの略で「日常生活活動」とよばれます。
定義やその内容については様々な変遷を経てきましたが、我々が生活を送る上で欠かせない身の回りのこと、つまり、食事・整容・更衣・排泄・入浴や移動、コミュニケーションといった、諸活動のことをいいます。
ADLは、われわれ人間が生活をしていくために欠かせない活動です。
身の回りのことについて、基本的なところは皆同じかもしれませんが、それぞれ人によって、その考え方や捉え方は様々でもあるという側面も持っています。
われわれ、作業療法士が対象者様のADLに対するリハビリテーションを展開していく上で、大切にしていきたい視点があります。
①いつ(When)
②どこで(Where)
③何を(What)
④だれが(Who)
⑤どのように(How)
⑥それはなぜ(Why)の6つの視点(5W1H)です。
対象者様は、それぞれのもっている背景(地域・文化・年齢・性別・家族や社会の地位・価値観など)において生活をなさっています。
それらの生活背景において、具体的に、かつ自分で、効率的に、楽に、安全にできる、そしてそれぞれの活動に対して満足感を感じながら行うことができるように支援していくことが大切です。
ですから、われわれ支援者側が、この活動はこうだと決めつけずに、より柔軟性と懐の深さをもちつつ、対象者様の想いを大切にしながら共に問題解決を図っていくことが求められると思います。
私もこのことを忘れないようにしていきながら日々、対象者様に関わらせていただくことを肝に命じています。