ブログ・コラム

Blog / Column

2021.03.01 (月) コラム

気象に関する話(其のⅠ)

気象に関する話(其のⅠ)

こんにちは、海洋リハ担当です。今回はマリンアクティビティーを行う上で切り離して

考える事の出来ない現象、気象についてのお話です。

 

最初に「気象」には「類義語」が存在します。

TVなどの天気予報を見ていると、気象予報士の人が「今日の天気」や「今週の天候」などいう言い方します。一見同じに聞こえるこの言葉、実はそれぞれに意味があり、使い分けがされているのです。気象を知る上で知っておきたい「類義語」と、その言葉の使い分けについて書いて行きたいと思います。

天気とは?

「天気とは」ある場所、ある時刻における気象の状態の事を示していて、期間としては数時間から数日間(23日程度)に予想される気象状態の事を言っています。

天気は、気圧・気温・温度などを含めた総合的な大気の状態、空の様子を言います。

因みに「天気」と言う言葉は、日常的に使われる事もあり「今日は良い天気だ」や「今日の天気はぐずついている」等は晴や雨模様などを指す言葉としても使われている。

天候とは?

「天候とは」天気と同じくある場所における総合的な大気の状態の事を言います。

天気と少し違うのは指し示す期間です。天気が数日なのに対し天候は5日から1カ月程度の平均的な総合大気状態と期間と指す範囲が長く・広くなっていたりします。

ただ日常会話のなかで登場する「悪天候」や「天候に恵まれた」等の言葉は、天気と同義で使われます。

気候とは?

「気候とは」1年間を周期として毎年繰り返す総合的な大気の状態の事を指します。

つまり長い期間の大気現象を総合した場合に使われます。

また、夏の気候や冬の気候など、季節を表す言葉として用いられる事が多い言葉です。

 

気象とは?

「気象とは」気温・気圧の変化などの、大気の状態のことを指し、またその結果起こり現れる雨や風、虹、雲、などの現象全般の総称を言います。

風で例を挙げると道端で起きる小さな旋風から、台風、地球規模で起こっているジェット気流まで大小さまざまな大きさや出現時間なども含まれたものを指します。

他には学問の観点から「気象学」や「気象観測」など大気状態の研究に関するものに使われる言葉

となっています。

 

「天気・天候・気候…でも気象は」

上記で書いてきた天気・天候・気候は、すべてある期間における大気の状態を区別し指す言葉となります。

要約と「天気はその瞬間から3日程」、「天候は数日から数十日」、「気候とは数ヵ月から数十年」と言う様な区別が出来ます。

そして其の全てを含み地球上の大気中で起こる全ての大気現象を科学するのが「気象」と言う事になるのです。

 

「昔の天気予測、観天望気とは?」

さて今でこそ気象学と言う学問が確立され、今日明日の天気の予測から数十年後の気候予想まで

絶対とは言えないながらも予想が出来る世になって来ましたが、昔の人達はどうだったのでしょうか?
物理の科学式なども無かった時代に先人たちは何を見て考えどう伝えて来たのでしょうか?

皆さんは、自然現象や身近な生物の行動観察、ことわざ、言い伝えなどによって天候の予測を行う話を聞いた事は無いでしょうか?

これは「観天望気」と言われる方法で古来より先人達(漁師・船乗りなど)が経験的に体得し使ってきた天候の変化の予測で、気象伝承や天気占いとも呼ばれる。

「観天望気」は科学的な観測に基づく公式の天気予報に代替できるものではないが、天気の変化を知る上で参考になるものもあります。

色々な観天望気がありますが、気象学的に考えた際に信用性が高いものは雲を使った予想が多く参考になるかと思うのでいくつか書きたいと思います。

・「太陽や月に輪(暈)がかかると雨か曇り」=温暖前線の接近に伴う巻層雲がかかるため

・「おぼろ雲は(高層雲)は雨の前ぶれ」=温暖前線の接近によって高層雲が現れるため

 

  • おぼろ雲のベールのかかる綺麗な光景ただし天気は下がり調子

 

 

・「山に笠雲がかかると雨や強風」=低気圧や前線に伴う風により、湿度の高い空気が山の斜面を登って水蒸気が凝縮するため。

 

  • 笠雲かかった山

 

 

・「上がり雲は(北に向かう雲)は雨、下り雲(南に向かう雲)は晴れ」=低気圧の前面は南寄り

後面は北寄りの風となるため。

・「夏の朝曇りは晴」・「うろこ雲(巻積雲)は天候変化の予兆」などがある。

その他にも日本では鳥や虫などの状態から予想する観天望気も多く一般的に有名なところだと

「ハチが低く飛ぶと雷雨」や「かえるが鳴くと雨」・「猫が顔を洗うと雨」・「くもが糸を張ると明日の天気が良い」・「ミミズが地上に出てくると大雨」など沢山の観天望気がある。

その他には虹や煙り、音、人体の体調的なものから近代的な人工物である飛行機雲まであり

人間にとって気象と生活と言うものが切っても切れないものであると言えます。

そんな気象(天気)を授業として行っている。こどもリハビリテーション学科、もし気になる人はHPや各種SNSなど是非見て下さい!

オープンキャンパスも毎月開催してますので遊びに来て下さい。

Top