2021.08.06 (金) コラム
足関節捻挫とはどんなケガ?
最近は東京オリンピックでテレビにかじりついていますが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
今回のオリンピックでは新競技も追加されたり野球やソフトボールが3大会ぶりの復活をしましたね。
そしてソフトボールは見事金メダルを獲得!
野球も後に続けるか?!注目はまだまだ続きそうです★
色々な競技がある中、注目したいのが
女子バレーボール 古賀選手!!
オリンピック1次リーグ初戦で右足首を負傷してしまったのです。
診断は『右足首捻挫』
結果として6日後の試合から復帰した姿を見る事ができましたが、今回は足首捻挫とはいったいどのような損傷なのか。
お話ししようと思います。
〇まず捻挫(ねんざ)とはなんなのか。
関節に不自然な力が加わって、字のとおり「捻る(ひねる)」「挫く(くじく)」ことにより関節にくっついている靭帯を損傷してしまった状態のことをいいます。
靭帯・・・関節で骨と骨をつなぎ、関節を安定させるものです。
靭帯は全ての関節についているので、どの関節でも捻挫を起こす可能性はあるわけですね。
捻挫の症状は主に痛みと腫れです。
そして靭帯の損傷度合いによって3つに分けられます。
1度損傷(軽度):靭帯がのばされた状態
2度損傷(中度):靭帯の一部が切れた状態⇒部分断裂
3度損傷(重度):靭帯が完全に切れた状態⇒完全断裂
1度であれば痛みも軽度の事が多く、歩行も可能な場合もありますが、3度となると関節も不安定になるので歩行が難しくなり、痛みも腫れも激しいものになります。
その際に重要なのが早めに応急処置を行うことです!
応急処置についてはコチラをチェック!!
その捻挫の中で1番多いのが古賀選手も損傷した足首の捻挫です。
ここから足首捻挫について更に詳しくみていきます。
〇足首捻挫とは
さきほど捻挫を説明した通り、
『関節に不自然な力が加わって、足首の靭帯がのびたり、切れたりした状態』ということになります。
古賀選手を例にとると、アタックをして着地する際に相手側の足に乗ってしまい足首を不自然な方向に捻ってしまったわけですね。
足首捻挫には大きく分けて2つ。
◎内反捻挫(内がえし捻挫)
◎外反捻挫(外がえし捻挫)
〇内反捻挫(内がえし捻挫)とは
足首を内側に捻ってしまい、足首の外側にある靭帯を損傷してしまいます。
このケガは経験した事も多いのではないでしょうか。
足首捻挫のうち90%ほどが内反捻挫といわれ、発生率が高いのが特徴です。
〇外反捻挫(外がえし捻挫)とは
足首を外側に捻ってしまい、足首の内側にある靭帯を損傷してしまいます。
内反捻挫と比べると発生率は低いですが、重症化しやすいのが特徴です。
みなさんもご自分の足で比べてみてください。※痛くなるほどはしないでね。
外側と内側どちらの方が捻りが大きいですか?
解剖学的な構造上、足首は外側には捻りにくいのです。
外側に無理やり捻るような外力というのは大きい事が多く、靭帯の損傷度合いも大きくなる為、外反捻挫は重症化しやすいという理由になります。
日常的にも発生率が高い足首捻挫。
軽度~重症まで見分けるのは難しいですよね・・。
捻挫と思って簡単に考えていると実は骨折でした!
という事も少なくはありません。
そこで足首の捻挫をしたときに骨折の有無を簡易的に判断するための基準である『オタワ足関節ルール(Ottawa Ankle Rules)』をご紹介!
1.外くるぶしより上6cmまでの中心線の圧痛の有無
2.内くるぶしより上6cmまでの中心線の圧痛の有無
3.足の小指から骨の外側に沿って足首方向に上がっていった最後の部分の圧痛
4.足の甲のてっぺんやや内側の圧痛の有無
アスイクより引用(https://www.asuiku.info)
圧痛・・・押したとき、押さえた時の痛み
圧痛に加えて立てるのか、歩けるのかというのも判断基準の1つになります。
今回は足首捻挫についてお話してみました。
そして、みなさんにもう1つ覚えていて欲しいのが女子バレーの古賀選手のようにケガをした際の応急処置、施術から関わる事ができるのが『柔道整復師』です!!
スポーツに関わる仕事はたくさんありますが、ケガをした瞬間から復帰まで関われるのは柔道整復師だけです♪
もちろんスポーツだけではなく、日常生活をしていても捻ったり、ケガした事はありますよね。
スポーツだけではなくこどもから大人までたくさんの方々と関わる仕事ですよ♪
今回お話ししたような事に加えてもっと専門的な事を知りたい!!
という方、是非琉リハで一緒に学んでみませんか?
8月はメディカルスポーツ柔道整復学科のイベントは3つ!!!
①8月14日(土)金武校オープンキャンパス
②8月25日(水)女性限定オープンキャンパス
③8月28日(土)出張オープンキャンパスinタピック県総ひやごんスタジアム
なんと!8月28日は、エコー(超音波)診断装置の体験があります★
柔道整復師はレントゲン撮影をする事はできません。
ケガに対しての検査法や基準はありますが、実際に画像として診れる事は患者さんにとっても柔道整復師にとってもお互いに安心して治療計画を立てられますよね♪
そこで柔道整復師に使用が認められているのがエコー診断装置です。
どのように見えるのか、実際に体験してみてください!!
たくさんのご参加お待ちしています!!