2021.02.24 (水) ブログ
OSCE(客観的臨床能力試験)とは??
みなさんこんにちは!
本日は、作業療法学科のOSCE(オスキー)について紹介いたします!
「OSCEって何?」って思われる方が大半だと思います。
“OSCE”とは、日本語で訳すと…「客観的臨床能力試験」といいます。
日本語に訳したとしても、聞きなれない言葉ですよね~!
実は、この能力試験は最近から取り組んでいる試験になります。
学校の科目ごとに学んできた知識と技術を、総合的に様々な視点(患者様との会話力、リスク管理力、事前準備など)も加味し、臨床現場で必要な技術がどのくらい身についたかを観る実技試験になります。
学校の中の学修だけでは、実際の患者様との関わり方は、ほんの少ししか身につけることができません。ですが、実習で医療現場にお世話になる前に、基本的に身につけてもらいたい内容について、学校で能力試験を実施する。それが「OSCE」になります。
私は、作業療法士になってはや10年ほどなりますが、私が学生のころには実施されていなかったものです。私たちのリハビリの学びの場でも日々進展があるんです!!
それは社会全体的な情勢、新しく開拓されていく知識や技術、それに付随する新たな価値観があるからなんですね~!
私も国家試験受験直後は「資格を取ったら勉強は終わりだ~!!!」なんて話していましたが、とんでもないです!!資格を取ったら、より深い学びのスタート!!そして、どんどん面白さに魅かれていきました。
前置きが長くなりましたね!
今日は、1年生が頑張って取り組んできたその様子をご紹介いたします。
まずは、車いすの基本介助です。
車椅子では、段差の昇降介助とスロープ走行時の介助について実践しました。すぐに走り始めるのではなく、しっかり目的や移動場所を伝え、ブレーキやタイヤの不具合がないかの確認をし、介助にあたる。医療現場では、職員さんは当たり前のように行っていますが、何もかもがあはじめてな1年生にとっては、その一つ一つを教えることから始めていきます!
レクチャーを受けた後は、さっそく実践!!学内のがたつきの多い…凸凹の道や段差をみんなで練習しました!時には、体格の大きな学生さんを介助する練習、小柄な学生さんでの介助練習など、車いすに乗っている人によって変わる力の加減を体験してもらいました。
そして、次にはスタンダードプレコ―ション(標準予防策)です。
今は、医療・施設の現場だけではなく、一般の人々にもなじみ深いものになりました。もちろん、実習前にしっかりと基本方法を身につけてもらいたいですね!
ブルーライト洗い残しがないかのチェックもしましたよ~!以外にびっくり!!「あれ?なんで落ちてないの?」と驚く学生さんが多くいました。私たち医療従事者の感染対策は患者様を守る技術になります。
頑張って身につけていきましょう☆
今日の本番の試験では、学生のみなさん大変だった段差昇降の介助や、基本面接など、時間いっぱい使って頑張っていました。
あくまでも、現在の能力試験です。
この試験は、定期的に実習前後に実施することで、自分自身の課題や成長箇所を見つけるものでもあります。