2022.01.17 (月) ブログ
作業療法学科 新入職 上江洲先生の紹介
沖縄で桜といえば寒緋桜(カンヒザクラ)を思い描きます.
鮮やかな赤色が目立ち,釣鐘型に咲きます.
2月頃に開花するので桜見は日本一早いです.
初めまして.上江洲聖(ウエズ セイ)と申します.作業療法士です.
2022年1月から琉球リハビリテーション学院に所属しています.
これまで精神科,回復期リハ病棟,琉球リハビリテーション学院,介護老人福祉施設で勤めてきました.
ADOCアプリの開発,作業で語る事例報告などの書籍編集,日本臨床作業療法学会の運営に携わってます.
琉球OTというブログも書いていました.
いま,沖縄のコロナ感染者数は過去最高です.
現状を前向きに捉えることもできます.
私たち社会に2つの利益をもたらしました.
1つは感染症に対する知識と技術の向上です.
感染症と人類は切り離せないので,
社会全体が感染対策に強くなったことは成長を意味します.
もう一つは確かな医療情報への認識が高まったことです.
コロナウィルスのことが詳しくわかっていなかった初期,私たちは専門家の意見が正しいという前提で思考していました.
現在は事実に基づいて各々が仮説を立てる段階に到達しつつあります.
日々の感染者数に一喜一憂することなく,確かな情報と判断力を持って冷静に解決策を立案できます.
2年前と比べれば,という視座に立てば現実的な見解です.
これから作業療法士を志す皆さんに伝えたいことがあります.
誰かに貢献したいと願うのであれば,確かな専門知識と技術を磨き続ける必要があります.
国家資格の取得はゴールではありません.
医療,保健,福祉,教育,職業と作業療法士が活躍する場は幅広く,
新しい研究成果は日々更新されているので,
常に前提を疑う視点が求められます.
あなたが望めば,誰かのためになりたい,あなたに近づけます.
あなたの能力が生きる機会を,あなた自身で育んでください.
桜の開花には厳しい寒さが必要です.
悩み,迷い,苦しいことがあっても,
あなたの成長につながっていることをイメージしてください.
5年後,10年後,あなたの人生は花咲いています.
あなたの影響でより良い人生を歩む方々がいます.
その時に作業療法の話を聞かせてください.