2021.01.27 (水) ブログ
物事に集中する方法について
皆さん、こんにちは!本日の担当は作業療法学科です。
現在、作業療法学科の3年生の皆さんも、来月末には国家試験を控え、集中力を高めて学習に打ち込んでいる状況です。
本日のテーマは「集中する方法」について説明させていただきます。
皆さんの経験では、仕事や勉強またはゲームなどをしていて知らぬ間に時間が過ぎた時などが、集中したと感じる、または、感じたのではないでしょうか?
好きなものであれば、なおさら集中できると思いますますが、仕事や勉強は全て好きというわけには行きません。
皆さんがびっくりするかもしれませんが、脳の集中力が高い状態とは、一部の脳機能が優位に働いている状況を意味しています。普段の私たちの脳機能は、覚醒レベルが中等度ほど、パフォーマンスレベルが高いことが知られています(下図を参照下さい)。
覚醒レベルが低い場合には、居眠りに近いレベルで、高すぎると興奮している状況をイメージすると納得できるのではないでしょうか?
また、覚醒レベルが中等度では集中力が高いとは言えません。このパフォーマンスレベルが高い状態とは、冷静で周りの状況の変化や異常を認識し対応できるように様々な情報を同時処理しています。.
従いまして、集中力が高い状況とは、マルチタスクに同時処理する機能(2つ以上に注意を向ける注意機能で分配性注意といいます)をオフにして1つのことに注意を向けていることになります。
それでは、どうすれば集中しやすい状況を作り出すことができるのかというと、情報を少なくするということです。視覚や聴覚は情報入力する大切な機能ですが、そこから多くの情報が入ってきますので複数の刺激で集中力が削がれてしまいます。従いまして、情報の入力を制限することが大切です。
携帯電話やインターネットから距離をとることです。
また、阻害物を視界からなくし、作業に必要なものだけを手元に置く環境にすることも大切です。
環境の作り方としまして、いろんな方が紹介している共通点を挙げますので、このような環境づくりを頑張って、個々に必要な活動の中で集中できるよう試してみてはいかがでしょうか?
- 写真を撮って現状を把握する。
- 机の上をスッキリさせる。
- 机から1~2mには使うものだけを置く。
【良い例】
【悪い例】
次回、私が担当する時には「注意機能」について述べたいと、今は考えていますので、宜しくお願い致します。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。