2021.11.03 (水) ブログ
作業療法の新しい分野(意外な分野)自動車運転免許センターについて
琉球リハビリテーション学院では、今週土曜日の11月6日にAO入試が行われます。
作業療法学科では、マスク、消毒、ゴーグル、フェイスシールド等を準備して、個別の安全対策を実施し、環境面の安全対策(分散で距離をとりながら)を取りながら、受験生のニーズに対応して行きたいと考えています。
本日の作業療法学科のブログでは、作業療法の新しい分野(意外な分野)についてご紹介しますので、作業療法の可能性を知っていただきたいと思います。
作業療法の対象は、身体に障害がある人や精神に障害がある人、子どもや高齢者に対するリハビリテーションなどがあります。
そして以下の分野等があります。
・医療分野:大学病院、総合病院、クリニック
・福祉分野:障害者施設、児童福祉施設
・介護分野:老人保健施設、デイケア
・保健分野:地域包括支援センター、保健センター
・職業関連:就労支援事業施設、ハローワーク
・教育分野:特別支援学校
・警察分野:自動車運転免許センター
今回は、自動車運転免許センターで働く作業療法士について紹介したいと思います。
運転免許センターでは、公安委員会の業務として病気や怪我をされた方や、それに伴って障害を持った方の運転免許の取得や更新の審査をしています。
過去に沖縄県では那覇市首里石嶺町の県立厚生指導所が立て替えする前には運動場が併設されていました。
そこに勤務していた作業療法士が運転再開のための相談や運転に同行しスキルチェックなどのサポートを行っていました。
また県外では、静岡県の中伊豆リハビリテーションセンター自動車コースを所有しており障がい者の運転再開の支援を行っています。
「日本初」の作業療法士が、3年前の2018年6月に神奈川県警察運転免許センターに配置されました。
この背景には、警察庁より各都道府県の運転適性相談窓口に医療系専門職を配置するようにとの通達が出されたとこの事です。
現在、人口の高齢化に伴って認知症者が増加し免許更新の課題が増えています。
最近では看護士や保健師さんを配置すると自治体(県)が出てきましたが、神奈川県では研修会を通して、病院では作業療法士が運転再開の援助を行っていることを知り採用の向けての検討を行ったとのことです。
病院では運転再開に際して、運転に必要な脳機能(視野や注意力や判断力など)や手の運動機能の検査などを作業療法士が実施し、その結果に基づいて医師が診断書を記載していることを知り、免許センターでの業務は適正相談と適性検査が中心となっており作業療法士の業務と共通していることから採用に至ったようです。
現在、週2回の非常勤として就業のようですが、認知症の支援も行えますので業務を開拓し、常勤雇用へと移行されるよう応援したいと思います。
そして、特に受験生の皆さんも、一人一人が目標に向かってチャレンジし、自分の個性を開拓し輝かせてください!
琉リハは皆さんを応援しています!!!
11月12日には作業療法学科のオンラインイベント【臨床現場で働く作業療法士によるお仕事紹介!!】
が開催されます(^o^)
ぜひご参加ください♪