2021.11.30 (火) ブログ
VR体験しました
こんにちは、理学療法学科です。
近年では科学の進歩もあり、医療現場においてもVRを取り入れた医学教育への取り組みが増えつつある印象を受けます。VRとは「Virtual Reality」の略語です。「仮想現実」と呼ばれる専用のゴーグルで人間の視界を覆うように360°の映像を映すことで、実際にその空間にいるような感覚を得られる技術です。
今回はそのVRを活用した授業を担当する機会を頂きましたのでご紹介致します。
医学教育の中では、「知識」、「技能」、「態度」を身につける学びがあります。その中で「技能」を身につけるための手法として「OSCE:客観的臨床能力試験」があります。「OSCE」は人の手足を動かすための体の使い方や、評価実施時の道具の操作スキル、検査結果をまとめるスキルを学ぶ事になります。今回はその「OSCE」を通してベッドから車椅子への移乗の手順を、VRの立体映像を活用する事で、何度も繰り返し学び、一連の流れを理解する事が出来き、さらに、安全な介助方法を理解し実践する事が出来るという学習目標を立てて取り組みました。手順としては➀VRで移乗動作の手順を学び、➁実践する方法ともう一つは➁実践してから、➀VRを体験する2通りのパターンを実施しました。双方比較しどちらの学習効率が高いかを検証する事に役立てる事を目的としております。
結論・・・担当した教員としては後者の手順を踏むやり方が学習効率の高い印象となりました。実戦を経験し、VRで繰り返し体現する事で理解度が一層深まるものと考えます。今後、「移乗動作」だけではなく、様々な基本動作への介入パターンや「検査・測定」、さらには「治療」などのさまざまなコンテンツがVRで体現できる機会が増える事となると、より臨床教育へと繋がる事が期待されます。
理由(感想)・・・「楽しい」、「興味が湧く」、「繰返し学べる」、「より深く学べる」
「わくわくが止まらない!!」
※2020年度文部科学省委託事業「専修学校における先端技術活用実証研究(VRやARなどの先端技術を利活用した現場実践能力の高い専門的対人援助職員の効果的な養成プログラム開発に関する実証事業)」のもと、取り組んでいる事業です